2024年4月より中野医師の診察が月曜日のみとなりました。患者様にはご不便をおかけしますが、ご確認よろしくお願いいたします。
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漢方舎

院長主催漢方についての投稿コーナー

  • 2024年6月23日
  • 2024年11月10日

桂枝湯

古代中国医学とギリシャ医学は、どちらも「気の思想」を根底に持っていました。しかし、ギリシャや西洋医学では解剖学の発展とともに、「気の思想」は消散しました。 「気の思想」を根底に持つ『傷寒論』は、張仲景が黄帝内経の医学理論を背景に著し、その理論は桂枝湯ならびにその加味方から展開されました。しかし、漢方を学ぶ初心者は桂枝湯の重要性に気づかないことが多いです。 この状況は、昔の中国でも同じでした。唐代の […]

  • 2024年6月23日
  • 2024年6月23日

医食同源から漢方薬の展開

医食同源とは 「医食同源」は中国の古い言葉と書かれていますが、真柳誠氏によると、「医食同源」という言葉は1972年代の日本人の造語であることが分かりました。 「医食同源」の思想は、五味論の発展とともに生まれ、中国薬物学の本草書に大きな影響を与えました。しかし、三世紀以降、食医の知識は忘れ去られ、食宜の思想が薬膳として発展しました。現在の薬膳の概念は、北京中医薬大学の翁維健氏が初めて使用し、その後、 […]

  • 2024年3月14日
  • 2024年11月20日

漢方薬とTRPチャネル

漢方薬とTRPチャネル 「要旨」 古来より人間は植物から薬を見出してきた。中国には神農が草木を味わって漢方薬を分類したという伝説がある。分類の基準は寒・涼・平・温・熱の五気と酸・鹹・甘・苦・辛の五味である。現代科学は、生薬の気味(五気、五味)の実態を温度感受性TRP(Transient Receptor Potential)チャネルによって明らかにしようとしている。多くの生薬を含む植物化合物が特定 […]